教授と調査2008年06月02日 22時12分21秒

泥岩に化石がどっちゃり
今日は一日かけて,大仙→にかほ→由利本荘→秋田市と調査をした。個人的に回ってみたところで,自分なりに地層を同定してみたのがだいたい当たっていてうれしかった。でも,やはりそこは専門家。思いも寄らない解説が聞けて,なるほどと思った。

まず,由利本荘の新山公園にあった凝灰角礫岩。これは,水中で噴火した溶岩のようだ。自破砕してジクソークラックがあって,また「にせピロー」と呼ばれるなんちゃって枕状溶岩があった。前は,水底土石流によるものかと思っていたが,教授とじっくり見てみるとやはり安山岩質の均一な岩塊に見えてくる。こんな身近に溶岩があるなんて…地質って自分の地域を見直すよい勉強となります。

つぎは,にかほの横根露頭。
ここは,ただの砂の層だと思っていたが,調べてみると西目層とよばれるものだった。角の取れた礫が下部にあったが,それはどうやら安山岩質のものだった。教授は,鳥海山起源なのかもしれないとおっしゃっていた。う~む,なるほど。こういうことを知っていると知らないとでは,実際の場面で話す言葉に重みが違う。勉強になった。

最後は,秋田市の入り口,南バイパス大森山近くの露頭。
ここは潟西層かと思っていたが,まぁ潟西層かな?くらいのところだった。地層の上部に黒い泥岩が挟まっており,ここには種やら葉っぱやら木の枝やら…化石の宝庫でした。近くにはクルミの化石まであり,これは秋田県が深い海の底からだいぶ浅海化してきた時代のものと見ていいようでした。これも第四紀だな。

さて,明日学校にいったらデータベースに入力しなくちゃ。